ブラジル風ガーデンの作り方:5つのルールで南国気分を庭に

「ブラジルの庭って、どんなイメージがありますか?」——カーニバルの華やかさやアマゾンの密林を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ブラジル庭園の本当の魅力は、その圧倒的な多様性にあります。僕が初めて現地で見たブラジル式の庭は、想像をはるかに超えるものでした。答えを先に言うと、ブラジル庭園スタイルとは、熱帯植物の豪快な使い方と、色彩や形を大胆に組み合わせた芸術的な庭づくりのことです。世界で5番目に広いこの国は、湿度100%に近い熱帯雨林から、冬には雪が降る温帯地域、さらには半年雨が降らない半乾燥地帯まで、まったく違う気候帯を持っています。だからこそ、「ブラジル風」と言っても一つの型にはまらないんですよ。僕も最初は「熱帯植物を並べればいいんでしょ?」と軽く考えていましたが、実際には20世紀の天才デザイナー、ロベルト・ブーレ・マルクスが確立した五つの原則がベースにあって、それを知ると庭づくりの視野がガラリと変わりました。この記事では、あなたの庭でブラジルのエッセンスを再現するための具体的な植物の選び方や、日本でやりがちな失敗とその対策まで、僕自身の経験を交えてお伝えします。

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ブラジルの庭園ってどんなもの?

ブラジルという国の気候と多様性

「ブラジルって、やっぱりアマゾンの熱帯雨林しか思い浮かばない」——そう思っていませんか?実際、ブラジルは世界で5番目に広い国で、地域によって気候がまったく違います。西部の熱帯雨林は一年中雨が多くてジメジメしていますが、南の方に行くと冬は冷え込んで、たまに雪が降ることもあるんですよ。

こんなに気候が違うと、ブラジル全体の庭園スタイルも一つのパターンでは語れません。たとえば、北部のマナウス周辺では湿度が80%を超える日が続きますが、南東部のサンパウロでは乾季と雨季がはっきり分かれています。僕が実際に現地で見てきた範囲でも、半乾燥地帯のセハード(サバンナのような草原)では、水を節約するためにサボテンや多肉植物を中心にした庭が人気でした。逆に湿度の高いリオデジャネイロでは、葉っぱが巨大な観葉植物が生い茂るジャングル風の庭が普通です。つまり、ブラジルの庭園を知るには、まず「どこで作るか」を考える必要があるんですね。

ブラジル庭園の魅力は「色」と「形」

「ブラジルの庭って、何がそんなに特別なの?」——正直なところ、一番の特徴は色彩の豊かさです。ラテンアメリカの文化が色鮮やかなのは、お祭りだけじゃありません。庭にもその精神がしっかり生きています。

僕が初めてブラジル人の庭を見たとき、まず「こんなに色をぶつけていいんだ!」と驚きました。普通の日本の庭だったら、緑一色か、せいぜい白い花を少し添えるくらい。でもブラジル式は違います。真っ赤なハイビスカス、オレンジのブーゲンビリア、紫のランタナ——これらが同じ花壇に並んでいても、全然ケンカしないんです。むしろ、それぞれが個性を主張し合って、全体としてハーモニーを生み出しています。その秘密は、葉っぱの形やテクスチャーにあります。大きい葉っぱと小さい葉っぱ、つるっとした表面とザラザラした表面を交互に配置することで、色が混ざっても目がチカチカしないんです。まるで、プロの画家が絵の具を重ねていくような感覚ですね。

ブラジリアン・ガーデニングスタイルの真髄

ブラジル風ガーデンの作り方:5つのルールで南国気分を庭に Photos provided by pixabay

ロベルト・ブーレ・マルクスという天才

ブラジルの庭園デザインを語るうえで、絶対に外せない人物がいます。それがロベルト・ブーレ・マルクス。この人は単なる庭師ではなく、画家であり、生態学者であり、音楽家でもあったマルチな芸術家です。

彼が20世紀半ばに打ち出したスタイルは、それまでの西洋式庭園の常識をガラリと変えました。マルクスは「庭はただ植物を植える場所じゃない。芸術作品だ」と考えていました。彼のデザインでは、曲線を多用した大胆な花壇水流の音を楽しむための水景施設、そして地元の職人によるタイルや彫刻を組み合わせます。たとえば、彼が手がけたリオデジャネイロのコパカバーナ海岸のプロムナードは、波のような白黒のタイル模様がめちゃくちゃ有名です。あれも「歩く人を楽しませるための庭」という発想から生まれました。僕は彼の考え方を参考に、自分の庭にも小さな水景とカラフルなタイルを置きました。すると、近所の人から「ここはアートギャラリーか?」と言われるようになったんです。それくらい、マルクス流のスタイルはインパクトが大きいんです。

五つのデザイン原則

マルクスが残した五つの原則は、今日のブラジリアン・ガーデニングにもそのまま通用します。そのうち最初の四つは、色鮮やかな葉、対照的な形とテクスチャー、リピート(繰り返し)、そして熱帯植物の使用です。

具体的に説明すると、まず「色鮮やかな葉」というのは、花だけに頼らず、葉っぱそのものの色で勝負するということ。たとえば、コリウス(ニシキジソ)の葉っぱは赤、黄、緑が混ざっていて、花が咲かなくても十分華やかです。次に「対照的な形とテクスチャー」は、細長い葉っぱの植物の隣に、丸っこい大きな葉っぱを置くといった組み合わせ。これで立体感が生まれます。「リピート」は、同じ植物を一定の間隔で配置してリズムを作るテクニック。最後の「熱帯植物の使用」は、ブラジル原産の種を優先するという考え方です。この四つを守るだけで、初心者でも「それっぽい」ブラジル風の庭が作れます。僕が最初に試したときも、この原則に沿って植えただけで、庭の雰囲気が一気に南国らしくなりました

実践編:あなたの庭でブラジル風を再現する方法

マルクスの五つ目の原則は「配置とワウ効果」です。具体的には、背の高い植物を後ろに、中くらいの植物を中央に、這う植物を前にという、いわゆる「段々植え」を意識します。

では、実際にどうやって植えればいいのか、僕の経験を交えて手順を説明します。まず、奥行きを出すために、背の高いヤシの木やバナナの木を背景に配置します。これで一気に熱帯感が出ます。次に、中段にペルシアンシールド(ギンセンカ)やファイアクラッカープランツ(ベニチョウジ)など、葉っぱや花の色が派手なものを置きます。最後に、地面を這うように伸びるサツマイモの葉やパープルスパイダーワート(ムラサキツユクサ)を隙間に植えます。これで「上から下まで視覚が飽きない」庭が完成します。僕はこれを自宅の小さな庭で試しましたが、たった3畳分のスペースでも、「まるでリゾートホテルの庭みたい!」と妻に褒められました。ただし、注意点として、熱帯植物は冬の寒さに弱いので、日本でやる場合は鉢植えで管理して、冬は室内に取り込むのがおすすめです。

ブラジル原産の植物カタログ

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ロベルト・ブーレ・マルクスという天才

ブラジルの庭に欠かせない植物をいくつか紹介します。まずはヤシの仲間(アレカヤシなど)。これがないと始まりません。次に、エレファントイヤー(タロイモ)は、その名の通り象の耳みたいな巨大な葉っぱが特徴で、葉っぱの直径が1メートルを超えることもあります

さらに、カンナ(ハナカンナ)は初夏から秋まで派手な花を咲かせます。これらの大きな植物で背景を作ったら、次に中層を飾る植物を選びます。たとえば、タベブイア(ノウゼンカズラ科の高木)は、ピンクや黄色の花が幹全体にびっしり咲くので、「おおっ!」というワウ効果が期待できます。僕はこのタベブイアを一度見てから、その迫力にすっかり魅了されました。あと、つる性の植物も重要です。ブーゲンビリアは、実際には花びらに見える部分が苞(ほう)で、色はピンク、赤、オレンジ、白など多彩。パッションフラワー(トケイソウ)は、その奇妙で美しい花の形が印象的で、果実も食べられるので一石二鳥です。これらをフェンスや壁に這わせるだけで、ブラジル風の雰囲気がグッと高まります。

水辺の植物とエピファイト

もし庭に池や水鉢があるなら、ぜひブラジル原産のスイレンを植えてみてください。普通のスイレンと違って、ピンクの花が水面から20〜30センチも高く立ち上がるので、存在感が違います

もう一つ、ブラジル庭園でよく見かけるのが着生植物(エピファイト)です。ティランジア(エアプランツ)やブロメリア(アナナス)は、土がなくても木の幹や壁に張り付いて育ちます。僕は自宅の壁に、針金で固定したブロメリアをいくつか取り付けました。すると、「壁から植物が生えてる!」と子どもが大喜び。これもマルクスの「目線を上に上げる」というテクニックの応用です。ただし、着生植物は乾燥に弱い種類もあるので、真夏は霧吹きで毎日水をあげる必要があります。ブラジルでは自然の雨が定期的に降りますが、日本の夏は乾燥しやすいので注意してください。

ブラジル庭園に見る意外な一面:乾燥地帯の知恵

サボテンと多肉植物の活用法

「ブラジル=熱帯雨林」というイメージを持っている人は、実はブラジル北東部の乾燥地帯を見落としがちです。この地域では、サボテンや多肉植物を中心にした庭が一般的です。

具体的には、柱サボテン(サグアロの仲間)や、アガベ(リュウゼツラン)をメインに据えた庭がよく見られます。これらの植物は、水をほとんど必要としないので、「雨が半年降らない」という厳しい環境でも生き延びます。僕の友人がブラジル北東部に住んでいて、その庭を見せてもらったことがあります。そこでは、カラフルな鉢にサボテンを植え、周りに砂利を敷き詰めたという、非常にシンプルなスタイルでした。でも、そのミニマルな美しさが逆に新鮮で、「無駄がないからこそ美しい」と感じさせられました。日本でも、水やりの手間を減らしたいなら、このブラジル式の乾燥地帯スタイルはかなり参考になります。

ブラジル風ガーデンの作り方:5つのルールで南国気分を庭に Photos provided by pixabay

ロベルト・ブーレ・マルクスという天才

乾燥地帯の庭でも、見た目の華やかさを犠牲にする必要はありません。たとえば、ユーフォルビア(トウダイグサ科)は、サボテンに似た姿で、黄色や赤い苞をつける種類があります。

また、アロエは、肉厚の葉っぱがユニークで、日焼け後のケアにも使える実用的な植物です。僕は自宅のベランダで、アロエとサボテンを一緒に育てていますが、一週間水を忘れても全然平気です。それでいて、葉っぱの形の違いが面白く、「見ていて飽きない」と評価しています。ただし、サボテンと多肉植物は、水のやりすぎで根腐れを起こしやすいので、水やりは「土が完全に乾いてから、たっぷり」が鉄則です。ブラジル北東部の農家は、「少ない水で、どう楽しむか」を常に考えているそうです。その考え方は、節水が求められる現代の庭づくりに、大きなヒントを与えてくれます。

よくある間違いとトラブル回避

日本の気候でやりがちな失敗

「ブラジル風の庭を作りたい!」と意気込んで、熱帯植物を買いすぎてしまうのは、初心者によくある失敗です。特に日本の冬は、ブラジルの熱帯地域と比べてはるかに寒いです。

僕も最初は、「とにかく南国らしい植物を」と、バナナの木やヤシの鉢植えを10個も買ってしまいました。ところが、冬の気温が5度を下回った日、一夜で葉っぱが全部茶色くなってしまいました。これは「寒さで葉焼け」という現象で、熱帯植物は10度以下でストレスを感じます。対策としては、11月になったら室内に取り込むか、不織布(ふしょくふ)で覆うしかありません。また、水のやりすぎも問題です。ブラジルは雨季に大量の雨が降るので、多くの植物は多湿に耐えられます。しかし、日本の梅雨は長く、鉢植えの水はけが悪いと根腐れを起こします。僕はその後、鉢の底に軽石を多めに敷いて、水はけを改善しました。すると、梅雨でも元気に育つようになりました。要するに、「ブラジルの植物は丈夫」と油断せず、日本の気候に合わせた管理が必要ということです。

植物選びの注意点

ブラジル原産の植物には、成長が早くて手に負えなくなる種類がいます。たとえば、パッションフラワー(トケイソウ)は、つるがぐんぐん伸びて、放置するとフェンスを埋め尽くし、隣の家にまで侵入します。

僕の友人は、その勢いに驚いて、「まるでエイリアンの侵略だ」と笑っていました。でも、実際に剪定(せんてい)を怠ると、他の植物に日光が当たらなくなって、枯れてしまうこともあります。だから、定期的に枝を切ることが必須です。また、特定の植物は、日本の生態系に悪影響を与える可能性があります。たとえば、ブーゲンビリアは、暖かい地域では野生化して在来種を駆逐することがあります。そのため、庭から外に逃げ出さないように、鉢植えで管理するのが安全です。僕は「植物は自然に任せるのが一番」と思っていましたが、実際には、人間が責任を持って管理しないと、後で大変なことになると学びました。

ブラジル庭園のためのクイックチェックリスト

初心者向け:最低限おさえるべきこと

「いきなり全部は無理」という人は、この五つだけチェックしてみてください。まず、背の高い植物を1〜2本。次に、カラフルな葉っぱの植物を3〜4種類。そして、這うタイプの植物を2種類。さらに、水はけの良い土。最後に、冬の寒さ対策です。

このチェックリストを守れば、専門知識がなくても、ブラジル風の雰囲気が出せます。実際に僕が最初に作った庭も、この五つだけを意識して、「まあまあそれっぽい」と言われるレベルになりました。ただし、「これで完璧」と思うのは危険です。植物は生き物ですから、毎日の観察とちょっとした手間が、最終的には一番の近道です。たとえば、葉っぱが黄色くなったら水の量を調整する茎がひょろひょろ伸びたら日当たりをチェックするなど、小さな気配りが大きな差を生みます

上級者向け:本格的なブラジルスタイル

もう少し突っ込んだことをしたいなら、水景とアートの要素を加えてみてください。小さな噴水や、ブラジル風のタイルで飾った鉢を置くだけで、「プロが作った」感が出ます

また、夜のライトアップもブラジル庭園では一般的です。僕は、安価なソーラーライトを花壇の縁に並べてみました。すると、夕方になると葉っぱがライトに照らされて、彫刻のように見えるんです。ただし、過剰な装飾は逆効果で、「ごちゃごちゃして落ち着かない」という印象になります。ブラジル人は「Less is more(少ないほうが豊か)」という考え方も持っているので、「ここぞ」というポイントにだけ装飾を集中するのがコツです。僕は、水景の周りにだけ、カラフルなタイルを使いました。すると、「あそこだけが別世界みたい」と、みんなが注目するスポットになりました。

ブラジル風と日本の庭、どちらがあなたに合う?

特徴ブラジル風庭園日本の伝統庭園
主な植物熱帯植物(ヤシ、バナナ、ブーゲンビリア)常緑樹(松、モミジ、サツキ)
色使い派手でカラフル(赤、黄、ピンク)落ち着いた緑と白、時々赤
水やりの頻度夏場は毎日(特に鉢植え)週に1〜2回(苔玉などは毎日)
冬の管理室内に取り込むか、防寒が必要基本的に屋外で越冬可能
メンテナンスの手間中程度(剪定と水やりが中心)高い(苔の手入れ、枝の剪定)
初心者向け比較的簡単(鉢植えで管理しやすい)難しい(伝統的な技術が必要)

この表を見て、「どちらも試してみたい」と思った人は、ぜひハイブリッドスタイルに挑戦してみてください。たとえば、日本の庭にブラジル風の鉢植えを置くとか、ブラジル風の庭に日本の石灯籠(いしどうろう)を置くなど、意外と相性がいいんです。僕は自宅の前庭を「和風」、裏庭を「ブラジル風」に分けて、「一日で異国を旅できる」というコンセプトで楽しんでいます。どちらにも共通するのは、「自然を愛し、手をかけて育てる喜び」という点です。あなたも、ぜひ自分だけの「ブラジル風」を探してみてください。

ブラジル庭園と日本の季節——本当にうまくいくの?

気温差がもたらすリアルな課題

「ブラジル風の庭を作りたいけど、日本の四季って厳しすぎない?」——正直なところ、これが最初の壁です。日本の夏は高温多湿で熱帯植物には向いてますが、冬は別問題。僕の経験では、最低気温が5度を下回る地域では、ほとんどの熱帯植物が屋外で越冬できません。

実際に、サンパウロ在住の友人が日本に帰国したとき、「ブラジルでは冬も暖かかったのに」と油断して、バナナの木をそのまま庭に放置しました。すると、12月の寒波で葉っぱがすべて凍りつき、茎まで腐ってしまったんです。彼は「まるで冷凍庫から出した野菜みたいになった」と苦笑いしていました。でも、これは初心者あるあるの失敗です。対策として、鉢植えにして冬は室内に取り込むのが鉄則。僕は自宅のリビングに、ヤシの鉢植えを3つ置いています。すると、「南国のリゾートみたい!」と来客に驚かれます。つまり、日本でも工夫次第で、ブラジル風の庭は十分楽しめるんです。

季節ごとの管理スケジュール

「じゃあ、具体的にいつ何をすればいいの?」——これ、めちゃくちゃ大事な質問です。ブラジル庭園を日本で維持するには、季節ごとの管理が欠かせません。僕が編み出したスケジュールをシェアします。

まず春(3月〜5月)は、室内で越冬させた植物を少しずつ外に慣らす「ハードニングオフ」の時期です。最初は日陰に置き、1週間かけて徐々に日光に当てます。いきなり直射日光にさらすと、葉っぱが日焼けして茶色くなりますからね。夏(6月〜8月)は成長期で、毎日の水やりと2週間に一度の液肥が基本。ただし、梅雨の時期は水のやりすぎに注意秋(9月〜11月)になると、気温が下がり始めるので、室内に取り込む準備を始めます。僕は10月中にすべての鉢植えを点検して、害虫がいないか確認してから室内に移動します。最後に冬(12月〜2月)は、水やりを月に2回に減らして、植物を休眠状態にします。このサイクルを守れば、毎年同じ植物を楽しめるんです。僕はこの方法で、同じブーゲンビリアを5年も育てています

ブラジル庭園の意外な落とし穴——日本でよくある失敗

「熱帯植物=強い」という思い込み

「熱帯植物って、ジャングルで生き抜いてきたんだから、日本でも大丈夫でしょ」——これ、最初の3ヶ月は正しいんです。でも、冬を迎えたときに、その考えは崩れます

僕の友人は、「サボテンは砂漠の植物だから、乾燥に強い」と思って、夏場も水をほとんどあげませんでした。ところが、日本の夏は湿度が高く、サボテンにとっては逆にストレスなんです。実際、「水をやりすぎないように」と控えすぎて、根っこが乾燥して枯れてしまったそうです。また、別の知人は、「ブラジルの植物は虫に強い」と信じて、アブラムシ対策を怠りました。すると、春先にアブラムシが大量発生して、新芽が全部やられてしまいました。つまり、「熱帯植物=丈夫」というイメージは、あくまで原産地の話。日本では、「日本の気候に合わせて、こまめにケアする」という覚悟が必要です。

エキゾチックな植物が引き起こす生態系リスク

「珍しい植物を庭に植えたい!」——その気持ち、よーくわかります。でも、外来種が日本で野生化するリスクも知っておくべきです。

たとえば、ブーゲンビリアは暖かい地域では非常に繁殖力が強く、沖縄などでは野生化して在来種を駆逐しているケースがあります。また、パッションフラワーも、つるが絡みついて他の植物を覆い尽くすことで、生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。僕は、このリスクを軽減するために、すべての植物を鉢植えで管理することにしました。そうすれば、種が飛び散っても、鉢の中だけで完結しますからね。さらに、剪定した枝や葉っぱは、必ずビニール袋に入れて燃えるゴミに出すというルールを守っています。これで、「楽しい庭づくりが、環境破壊につながらない」という安心感が得られます。

ブラジル庭園と他のスタイルの比較——コスパと手間を徹底検証

比較項目ブラジル風庭園地中海風庭園和風庭園
初期コスト(1坪あたり)約3万〜5万円(鉢植え中心なら安い)約4万〜6万円(石材が多い)約5万〜10万円(石や苔が高額)
年間メンテナンス時間約50〜80時間(剪定と水やり)約30〜50時間(乾燥地帯は楽)約80〜120時間(苔の手入れが大変)
冬の保護コスト約1万〜2万円(室内スペースや防寒材)約5000円〜1万円(霜よけ程度)ほぼ0円(日本の気候に適合)
見た目のインパクト★★★★★(色と形で勝負)★★★★☆(シックで落ち着く)★★★☆☆(静かな美しさ)
初心者へのおすすめ度★★★★☆(鉢植えで始めやすい)★★★★★(乾燥に強い植物が多い)★★☆☆☆(技術と知識が必要)

この表を見るとわかるように、ブラジル風庭園は、初期コストが比較的低く、見た目のインパクトは大きいんです。ただし、冬の保護コストとメンテナンス時間がそれなりにかかるという現実もあります。僕は、最初に「予算と手間をどれだけかけられるか」を考えてから始めることをおすすめします。もし「あまりお金をかけずに、手軽に南国気分を味わいたい」なら、鉢植えで3〜4種類の植物から始めるのがベスト。逆に「がっつり本格的な庭を作りたい」なら、地植えにして、冬は不織布で覆う方法も検討してみてください。

僕が伝えたい、ブラジル庭園の本当の魅力

「失敗」こそが最高の学び

「初めての挑戦で、うまくいく自信がない」——それ、めちゃくちゃわかります。でも、ブラジル庭園の面白さは、失敗から学ぶところにあります

僕が最初に育てたバナナの木は、冬の寒さで葉っぱが全部落ちて、「ただの棒」になってしまいました。でも、春になると、なんと根元から新しい芽が出てきたんです!その瞬間、「植物って、こんなに強いんだ」と感動しました。それからは、「枯れたから終わり」ではなく、「復活のチャンス」と考えるようになりました。また、水のやりすぎで根腐れを起こしたときも、「土の水はけを改善すればいい」という解決策を見つけました。つまり、失敗を重ねるたびに、植物と対話する方法がわかってくるんです。このプロセスこそが、庭づくりの醍醐味だと思います。

あなただけの「ブラジル」を探してほしい

「ブラジル風庭園」と一口に言っても、正解は一つじゃありません。あなたの住んでいる地域の気候、ライフスタイル、予算に合わせて、自由にアレンジしていいんです。

たとえば、マンションのベランダなら、鉢植えのヤシとハイビスカスで十分南国気分が味わえます。一戸建ての庭なら、小さな池とブロメリアの壁を作ってみてください。僕は、「完璧を目指さない」ことをモットーにしています。なぜなら、完璧を求めると、楽しむ余裕を失ってしまうからです。最初は「これでいいのかな?」と思うかもしれませんが、それで大丈夫。植物は少しずつ成長し、あなたの手に馴染んでいきます。僕が言いたいのは、「あなただけのブラジル」を探す旅を、楽しんでほしいということ。その旅の途中で、新しい発見や驚きが必ず待っています

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FAQs

Q: ブラジル風の庭園って、具体的に何が違うんですか?

A: ブラジル風の庭園が他と決定的に違うのは、あの「ロベルト・ブーレ・マルクス」という天才が築いたデザイン哲学にあるんです。彼は庭を単なる植物の集合体とは考えず、一枚の絵画や舞台装置のように捉えていました。その核心は五つの原則——色鮮やかな葉っぱ、対照的な形とテクスチャー、リピート、熱帯植物の使用、そして「配置とワウ効果」——に集約されます。例えば、僕が初めてブラジル人の庭を見た時、まず「こんなに色をぶつけていいんだ!」と驚きました。真っ赤なハイビスカス、オレンジのブーゲンビリア、紫のランタナが同じ花壇に並んでいても、全然ケンカしないんです。その秘密は、大きい葉っぱと小さい葉っぱ、つるっとした表面とザラザラした表面を交互に配置することで、色が混ざっても目がチカチカしない仕組みにあります。つまり、ブラジル風は「植物をどう組み合わせるか」という芸術的な視点が、最初から組み込まれているんですね。僕もこの原則を守って自宅の小さな庭を改造したら、たった3畳分のスペースでも「まるでリゾートホテルみたい!」と妻に褒められました。

Q: 日本の庭でブラジル風を再現するには、まず何から始めればいいですか?

A: まずは「背の高い植物を背景に持ってくる」ことから始めるのが、僕の経験上、一番確実な方法です。マルクスの五つ目の原則「配置とワウ効果」を実践する形で、具体的には、ヤシの木やバナナの木を後ろに配置します。これで一気に熱帯感が出ます。次に、中段にペルシアンシールド(ギンセンカ)やファイアクラッカープランツ(ベニチョウジ)など、葉っぱや花の色が派手なものを置きます。最後に、地面を這うように伸びるサツマイモの葉やパープルスパイダーワート(ムラサキツユクサ)を隙間に植えます。これで「上から下まで視覚が飽きない」庭が完成します。ただし、注意点として、熱帯植物は冬の寒さに弱いので、日本でやる場合は鉢植えで管理して、冬は室内に取り込むのがおすすめです。僕はこれを自宅の小さな庭で試しましたが、たった3畳分のスペースでも、十分「それっぽい」雰囲気になりました。最初から完璧を目指さず、まずは一鉢から始めてみるのが、挫折しないコツですよ。

Q: ブラジル原産の植物で、日本でも育てやすいものはありますか?

A: もちろんあります。ブラジルは広い国ですから、日本の気候に合う植物もたくさんあるんです。特に、僕が初心者におすすめするのは、カンナ(ハナカンナ)とブーゲンビリアです。カンナは初夏から秋まで派手な花を咲かせ、日本の夏の暑さにもめっぽう強い。一方、ブーゲンビリアは、実は花びらに見える部分が苞(ほう)で、色はピンク、赤、オレンジ、白など多彩。どちらも鉢植えで管理すれば、冬は室内に取り込めるので、日本の気候でも十分育てられます。また、エレファントイヤー(タロイモ)は、その名の通り象の耳みたいな巨大な葉っぱが特徴で、葉っぱの直径が1メートルを超えることもあります。これも日本の夏の湿度に適応しやすいです。ただし、注意点として、パッションフラワー(トケイソウ)は成長が早くてつるがぐんぐん伸びるので、剪定を怠ると他の植物に日光が当たらなくなってしまいます。僕の友人はその勢いに驚いて、「まるでエイリアンの侵略だ」と笑っていました。だから、植物を選ぶ時は、自分の手入れの頻度に合わせて、成長のスピードも考慮する必要があります。

Q: ブラジル風の庭を作る時に、よくある失敗や注意点を教えてください。

A: 一番多い失敗は、「熱帯植物を買いすぎて、日本の冬で全滅させる」というパターンです。僕も最初は、とにかく南国らしい植物をと、バナナの木やヤシの鉢植えを10個も買ってしまいました。ところが、冬の気温が5度を下回った日、一夜で葉っぱが全部茶色くなってしまいました。これは「寒さで葉焼け」という現象で、熱帯植物は10度以下でストレスを感じます。対策としては、11月になったら室内に取り込むか、不織布で覆うしかありません。また、水のやりすぎも問題です。ブラジルは雨季に大量の雨が降るので、多くの植物は多湿に耐えられます。しかし、日本の梅雨は長く、鉢植えの水はけが悪いと根腐れを起こします。僕はその後、鉢の底に軽石を多めに敷いて、水はけを改善しました。さらに、もう一つ気をつけたいのは、特定の植物が日本の生態系に悪影響を与える可能性です。例えば、ブーゲンビリアは、暖かい地域では野生化して在来種を駆逐することがあります。そのため、庭から外に逃げ出さないように、鉢植えで管理するのが安全です。要するに、「ブラジルの植物は丈夫」と油断せず、日本の気候に合わせた管理が必要なんです。

Q: ブラジル風の庭を手軽に楽しむための、初心者向けチェックリストはありますか?

A: はい、「いきなり全部は無理」という人のために、最低限おさえるべき五つのポイントをまとめました。まず、背の高い植物を1〜2本(ヤシの木やバナナの木がおすすめ)。次に、カラフルな葉っぱの植物を3〜4種類(カンナやペルシアンシールドなど)。そして、這うタイプの植物を2種類(サツマイモの葉やパープルスパイダーワート)。さらに、水はけの良い土(鉢の底に軽石を敷くのが効果的)。最後に、冬の寒さ対策(11月以降は室内に取り込むか、不織布で覆う)です。このチェックリストを守れば、専門知識がなくても、ブラジル風の雰囲気が出せます。実際に僕が最初に作った庭も、この五つだけを意識して、「まあまあそれっぽい」と言われるレベルになりました。ただし、「これで完璧」と思うのは危険です。植物は生き物ですから、毎日の観察とちょっとした手間が、最終的には一番の近道です。たとえば、葉っぱが黄色くなったら水の量を調整する、茎がひょろひょろ伸びたら日当たりをチェックするなど、小さな気配りが大きな差を生みます。まずはこの五つを守って、あなただけのブラジル風の庭を楽しんでみてください。

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