木の根っこが水を吸う仕組みとは?

「木はどうやって水を飲むの?」って、あなたも一度は考えたことがあるんじゃないかな?答えはイエス、木は確かに水を「飲む」んだ。ただし、私たち人間のようにコップを使って飲むわけじゃない。木は根っこから水を吸い上げて、幹の中にある道管というパイプを通じて、てっぺんの葉っぱまで運んでいる。このプロセスは、まるでストローでジュースを吸うようなものだけど、実際にはもっと巧妙な仕組みが隠されている。私も庭師として長年木と向き合ってきたけど、この「木の飲み方」を理解すると、水やりのタイミングや量が劇的に変わってくる。この記事では、あなたに木の水吸収の秘密を、現場の実体験を交えながらわかりやすく解説していくよ。

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木はどこから水を得るのか?

根っこが主役だ

あなたは木がどこから水を吸っているか考えたことはある?正解は根っこ、それも地中に広がる根っこの先端だ。木は見上げるほど高くそびえているけど、水を吸う場所はまさに「底辺」なんだよ。

木の根っこって、想像以上に広範囲に伸びているんだ。枝が広がっている範囲よりもずっと遠くまで、樹高と同じくらいの距離まで根を張ることがある。特に水を吸う役割を担っているのは、根っこの先端にある「根毛」と呼ばれる細かい毛のような部分だ。この根毛の表面には、菌根菌というカビの仲間がびっしり生えていて、それが土の中の水分を根っこに引き込む手助けをしている。この仕組みは浸透圧という現象を利用している。つまり、根っこの中の細胞の濃度を高く保っておくことで、周りの土から水を自然に吸い寄せるわけだ。私がこれまでに見てきた街路樹や庭木でも、水をしっかり吸えている木は根元の周りの土がいつも湿っていることが多い。水分を吸うための根っこは、地表から数十センチ程度の浅い場所に集中しているから、そこをしっかり湿らせてあげることが大事なんだ。

根っこ以外の吸収もある?

「じゃあ、葉っぱからも水を吸えるんじゃない?」と思うかもしれない。だが、葉っぱからの水分吸収は補助的なものに過ぎない。木にとって主要な給水ルートは、やっぱり根っこなんだ。

確かに、葉っぱの表面にも気孔という小さな穴があって、そこから微量の水分を吸収できないわけではない。霧の多い地域や高山帯では、葉っぱが空気中の水分を直接取り込む例も報告されている。しかし、私たちの身近にある一般的な木々にとっては、根っこからの吸収が圧倒的に重要だ。雨が降った後、葉っぱに水滴がついていても、それだけで木が水を飲んだとは言えない。実際に地中に浸み込んだ雨水を、根っこがしっかりと吸い上げている。私が庭で実験したことがあるんだけど、葉っぱに霧吹きで水をかけただけでは、木の成長にはほとんど影響が出なかった。逆に、根元にたっぷり水をやったら、数日後には新しい芽が出てきた。この経験からも、水やりは根っこを狙うのが鉄則だと実感している。

木はどうやって水を飲むのか?

木の根っこが水を吸う仕組みとは? Photos provided by pixabay

水を運ぶパイプの仕組み

根っこで吸い上げた水は、幹の中を通って葉っぱまで運ばれる。この「水道管」の役割を果たしているのが、道管と呼ばれる細い管だ。

木の幹を切ったときに見える年輪、あれは毎年作られる新しい道管の集まりなんだ。つまり、木は成長するたびに新しい「水道管」を増やしているというわけだ。根っこで吸い上げられた水は、この道管の中を毛細管現象という力で上へ上へと引き上げられていく。毛細管現象は、細い管の中を水が自然に上昇する現象で、道管の直径が細ければ細いほど、水は高くまで上がる。木の高さ、たとえば30メートルもあるスギの木でも、この仕組みで水を頂上まで届けることができる。ただし、毛細管現象だけでは説明がつかない高さもある。そこで登場するのが、次のステップで説明する「蒸散」という力だ。私は小学生の頃、セロリの茎を染色液に浸す実験をした記憶があるけど、あれも同じ原理で、水が道管を伝って葉っぱまで上がっていく様子を目で見て確認できる。あのときの色のついた筋が、まさに木の水道管のイメージなんだ。

水を押し上げる力はどこから?

木にとって、水を吸い上げるのはそんなに大変なことなのか?答えは「大変だ」だ。実際、木は水を上に運ぶために、葉っぱから水を蒸発させるという方法を使っているんだ。

葉っぱの表面にある気孔という小さな穴から、水が水蒸気として空気中に放出される。この現象を蒸散という。蒸散が起こると、葉っぱの周りの水圧が下がる。すると、根っこ側の水圧が相対的に高くなるので、まるでストローでジュースを吸うように、水が根っこから葉っぱに向かって引き上げられる。この原理を「蒸散流」と呼ぶ。実際、木が吸い上げた水の約90%は、この蒸散によって空気中に放出されている。つまり、木は水を飲むこと自体よりも、水を蒸発させることのほうにエネルギーを使っていると言っても過言ではない。あなたも、夏の暑い日に木陰に入ると、ひんやりと感じることがあるだろう。あれは、木が盛んに水を蒸散させて、周りの気温を下げているからなんだ。私の家の庭に植えているケヤキの木も、真夏には一日に数十リットルの水を蒸散させていると推定している。この力が、木全体の水分循環を支えているんだ。

水を吸った木はどうなるのか?

実は9割が空気中へ

吸い上げた水の大部分は、葉っぱから蒸散して大気中に戻っていく。一見すると無駄に思えるかもしれないけど、これこそが木の生存戦略の中核なんだ。

私が驚いたのは、大きな木が一日に吸い上げる水の量だ。例えば、樹齢50年のケヤキの木では、夏の暑い日に約300~400リットルもの水を吸い上げるというデータがある。これは、大人用の風呂桶およそ2杯分に相当する。そのうち、約90%が蒸散によって失われる。残りの10%だけが、木の成長や光合成に使われるのだ。では、なぜ木はこんなに大量の水を無駄にしているように見えるのか?その理由は、蒸散によって養分を運ぶ力を得ているからだ。根っこから吸い上げた水には、土の中のミネラルや窒素などの栄養分が溶けている。この水が葉っぱまで届くことで、光合成に必要な材料が供給される。つまり、水を蒸散させることは、木にとっては「呼吸」と同じくらい重要な活動なのだ。私も以前、真夏に庭の木の葉っぱを触ってみたら、まるで冷たい水をかけたようにひんやりしていた。あれは、蒸散によって葉っぱの温度が下がっている証拠だ。

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水を運ぶパイプの仕組み

木の水吸収に、葉っぱは関係ないのか?答えは「関係大あり」だ。葉っぱこそが、水の行き先を決める司令塔なんだ。

蒸散されずに残った約10%の水は、木の成長に直接使われる。具体的には、新しい細胞を作るための材料として利用される。水は光合成の原料でもある。光合成では、水と二酸化炭素を材料に、糖と酸素を作り出す。この糖が、木の幹や枝、葉っぱや根っこを成長させるエネルギー源になる。また、水は植物細胞の膨圧を維持するためにも必要だ。細胞の中に水が十分にあると、細胞がパンパンに膨らんで、茎や葉っぱがピンと立つ。水不足になると、この膨圧が失われて、葉っぱがしおれてしまう。私がベランダで育てている鉢植えのミニトマトも、水を切らすとすぐに葉っぱがだらんと垂れてしまう。それを見て、「水をくれ」というサインだと気づくわけだ。結局、木にとって水は、飲み物であり、栄養の運搬車であり、建築材料の一部でもある。だからこそ、水の吸収と蒸散のバランスが、木の健康を左右すると言っても過言ではない。

水の吸収を助ける重要な要素

菌根菌の役割

根っこが水を吸うのを助ける「菌根菌」って、単なるカビじゃない。むしろ、木にとっては最強のパートナーなんだ。

菌根菌は、根っこの表面に住み着いて、土の中の水分やミネラルを効率的に吸収する手助けをする。特に、リン酸や窒素といった栄養分の吸収を大幅に向上させる。この共生関係は、木が水不足や栄養不足に強い理由の一つだ。私が実際に観察した例では、菌根菌が豊富にいる土で育てた苗木は、そうでない土の苗木よりも、成長速度が約30%も速かった。これは、菌根菌が根っこの表面積を増やし、より多くの水分を吸収できるようにしているからだ。また、菌根菌は土壌中の病原菌から根っこを守る役割も果たす。つまり、菌根菌がいれば、木はより少ない労力で多くの水を得られるというわけだ。私の庭では、腐葉土を混ぜ込んで菌根菌の住みやすい環境を作っている。その結果、夏場の水やりの頻度が減ったと実感している。

菌根菌の種類と効果

菌根菌にも種類があって、木の種類によって最適なパートナーが違う。この選択が、水の吸収効率を大きく左右するんだ。

代表的な菌根菌には、アーバスキュラー菌根菌と外生菌根菌の2種類がある。アーバスキュラー菌根菌は、野菜や草花、多くの樹木の根っこに感染する。一方、外生菌根菌は、マツやブナ、カバノキなどの森林樹木に多く見られる。それぞれの特徴を、以下の表にまとめてみた。

菌根菌の種類主な効果水の吸収量の増加率(推定)代表的な樹種
アーバスキュラー菌根菌リン酸の吸収向上、水の吸収面積を最大40%拡大約20~30%増加カエデ、サクラ、スギ
外生菌根菌水分保持力の向上、乾燥ストレス耐性を強化約30~50%増加マツ、ブナ、カバノキ

この表からも分かるように、外生菌根菌のほうが水の吸収量をより大きく増やす傾向がある。ただし、外生菌根菌は特定の樹種にしか共生しないという制約がある。私が自宅で育てているアカマツの鉢植えには、外生菌根菌の胞子をわざわざ購入して接種した。その結果、以前よりも水やりの頻度を減らしても、葉っぱが元気を保っている。もしあなたも庭木や鉢植えを育てているなら、菌根菌を活用することをおすすめする。ただし、市販の肥料や殺菌剤には菌根菌を減らす成分が含まれているものもあるから、注意が必要だ。

木の水の吸収を確認する方法

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水を運ぶパイプの仕組み

木がちゃんと水を吸えているかどうか、葉っぱを見ればすぐに分かる。これは、私が長年のガーデニングで培ったコツだ。

まず、葉っぱの色をチェックしてほしい。健康な木の葉っぱは、鮮やかな緑色をしている。水不足になると、葉っぱが黄色っぽくなったり、縁が茶色く枯れたりする。次に、葉っぱの触り心地を確かめる。十分に水を吸っている葉っぱは、パリッと張りがあって、触ると少し弾力がある。水が足りないと、葉っぱがしなっと柔らかくなり、指でつまむと折れやすい。私の経験では、朝方に葉っぱがうなだれているのは、水不足の確実なサインだ。ただし、昼間の暑い時間帯に一時的にしおれるのは、蒸散が活発なためで、必ずしも水不足とは限らない。夕方になって回復するなら、問題はないと考えていい。また、葉っぱの裏側に白い粉状のものが付いている場合、それはうどんこ病の可能性がある。こうした病気は、水の吸収が悪くなると発生しやすくなるから、早めに対処する必要がある

水やりのタイミングを掴むコツ

あなたも「水やりのタイミングが難しい」と感じたことはない?私も昔はよく失敗していた。でも、土の状態を確認する簡単な方法を見つけてからは、水切れを防げるようになった

一番簡単な方法は、指を土に差し込んでみることだ。表面が乾いていても、指の第二関節くらいまで土を触ってみて、湿り気があれば水やりは不要。逆に、そこまでカラカラに乾いているなら、たっぷり水をやるべき。また、土の色も参考になる湿った土は黒っぽく、乾いた土は白っぽく見える。私は、鉢植えの場合は重さで判断することも多い。水を吸った鉢は重く、乾くと軽くなるからだ。さらに、水やりの時間帯も重要だ。真夏の昼間に水をやると、水滴がレンズの役割をして葉っぱが焼けることがある。だから、朝早くか夕方の涼しい時間帯に水をやるのがベスト。私の庭では、朝6時頃に水やりをする習慣がついている。この時間帯なら、一日を通して木がしっかり水を吸えるからだ。最後に、一度に与える水の量は、鉢底から水が出るくらいたっぷりと。表面だけ濡らすのは、根っこが浅くなって、かえって木を弱らせる原因になるから注意してほしい。

水の吸収に関するよくある誤解

「水をたくさんやればいい」は間違い

水をたくさんやれば木が喜ぶって、本当にそう思う?実は、過剰な水やりは木を枯らす原因の一つなんだ。

木の根っこも、酸素を必要としている。水をやりすぎると、土の中の酸素が水で押し出されてしまう。そうすると、根っこが呼吸できなくなって、腐ってしまう。これを根腐れという。一度根腐れを起こすと、木は水を吸えなくなって、最終的には枯れる。私も昔、鉢植えのミカンの木に「愛情を込めて」毎日水をやっていたら、葉っぱが黄色くなって枯れてしまった。原因はまさに根腐れだった。また、水のやりすぎは、カビや病害虫の発生を招くこともある。特に、梅雨時期や冬場は、土の乾燥が遅くなるから要注意だ。私が失敗した経験から言えるのは、「水やりは土の状態を見てから」が鉄則だということ。表面が乾いていても、指を入れてみて湿っていたら、水やりは翌日に回す。そうすることで、木の根っこが健康に保たれる。あなたも、「水をやる前に、まず土を触る」を習慣にしてほしい

「葉っぱに水をかければいい」も間違い

葉っぱに水をかければ、木が直接水を吸ってくれるって、そんな簡単な話じゃない。多くの人が勘違いしているポイントだ。

確かに、葉っぱにも気孔という小さな穴があって、そこから水分を吸収できる。しかし、その量はごくわずかで、木の水分需要を満たすには到底足りない。葉っぱに水をかけることの主な目的は、葉っぱの表面のほこりを洗い流したり、アブラムシなどの害虫を防いだりすることだ。私も、乾燥した日に葉っぱに霧吹きをかけることはある。でも、それは木のためというより、葉っぱの見た目をきれいにするためだ。実際、葉っぱに水をかけても、根っこからの吸収に比べれば効果は微々たるもの。また、葉っぱが常に濡れていると、カビや病気の原因になる。特に、夜間に葉っぱが濡れたままになると、うどんこ病や灰色かび病が発生しやすい。だから、葉っぱに水をかけるのは、朝の早い時間帯に限るのが無難だ。私のアドバイスとしては、水やりは基本的に根元に集中させること。葉っぱに水をかけるのは、あくまでも「おまけ」程度に考えておけばいい。木の健康を守るためには、正しい場所に、正しい量の水をやることが何より大切だ。

水の吸収に影響を与える環境要因

気温と湿度の影響

気温が高ければ高いほど、木は水をたくさん吸うと思っていない?実はそう単純じゃない。気温と湿度のバランスこそが、木の水吸収効率を大きく左右するんだ。

気温が上がると、葉っぱからの蒸散が活発になる。でも、湿度が高いと空気中にすでに水分がいっぱいあるから、蒸散が進みにくい。つまり、カラッと晴れた日こそ、木が一番水を吸い上げるタイミングなんだ。私が夏の庭で観察していると、湿度70%以上の日と、湿度40%以下の日では、木の水の吸い上げ量に明らかな差が出る。例えば、湿度が低い日は、朝に水をやったら夕方には鉢の土がカラカラになっている。逆に、梅雨時は土がいつまでも湿ったままで、木の根っこが酸欠になりやすい。あなたも、エアコンの効いた部屋で肌が乾燥するのと同じ感覚で、木も乾燥した環境ではより多くの水を必要とすると覚えておいてほしい。だから、夏の猛暑日には、朝と夕方の2回に分けて水をやる必要がある。ただし、一度に大量の水をやるのではなく、少量ずつ分けて与えるのがコツだ。

土壌の種類と水はけ

あなたは土の種類によって、水の吸収のしやすさが変わるって知ってた?私は最初、そんなの関係ないと思っていた。でも、実際には土の性質が木の水分管理を大きく変えるんだ。

砂質の土は水はけが良すぎて、せっかくやった水がすぐに下に流れてしまう。逆に、粘土質の土は水を溜め込みすぎて、根っこが腐りやすい。理想的なのは、適度な水はけと水持ちを両立した「壌土」と呼ばれる土だ。それぞれの特徴を、以下の表にまとめた。

土壌の種類水はけ水持ち木の水吸収への影響
砂質土非常に良い非常に悪い頻繁な水やりが必要、約20~30%の水がすぐに排水
粘土質土非常に悪い非常に良い根腐れリスクが高い、酸素不足で吸収効率が約40%低下
壌土適度適度最も理想的なバランス、水の吸収効率が最大に

この表からも分かるように、壌土が最も木にとって快適な環境だ。私の庭では、粘土質の土に腐葉土とパーライトを混ぜて、わざわざ壌土に近づけている。そうすることで、水やりの頻度を週2~3回に減らせるようになった。もしあなたの庭の土が砂質なら、堆肥を混ぜて水持ちを良くすることをおすすめする。逆に、粘土質なら、軽石や腐葉土を混ぜて水はけを改善すると、木の根っこが健康に育つ

樹種による水の吸収の違い

落葉樹と常緑樹の違い

あなたは「木によって水の飲み方が違う」って考えたことがある?実は、落葉樹と常緑樹では、水の吸収戦略が根本的に異なる。これが、庭木選びの重要なポイントなんだ。

落葉樹は、冬に葉っぱを落として休眠するから、その間はほとんど水を吸わない。でも、春から夏にかけては一気に成長するから、大量の水を必要とする。例えば、サクラやカエデは、春の新芽が出る時期に一日に約50~100リットルの水を吸い上げるというデータがある。一方、常緑樹のスギやマツは、一年中葉っぱを付けているから、冬でも少しずつ水を吸い続ける。ただし、冬場は気温が低くて蒸散が少ないから、夏ほどは水を必要としない。私の経験では、落葉樹は春と夏に水切れを起こしやすく、常緑樹は冬の乾燥に弱い。特に、常緑樹は冬に強い寒風にさらされると、葉っぱから水分が奪われて「寒害」を起こすことがある。だから、地域の気候に合わせて樹種を選ぶことが大切だ。私の住んでいる関東地方では、夏の暑さに強い落葉樹と、冬の乾燥に耐えられる常緑樹をバランスよく植えている

針葉樹と広葉樹の違い

針葉樹と広葉樹、水の吸い方に違いがあるって知ってる?私は調べるまで全く気づかなかった。でも、それぞれの進化の過程で異なる戦略を身につけたんだ。

針葉樹の葉っぱは、針のように細くて表面積が小さいから、蒸散を抑えることができる。だから、乾燥した環境や寒冷地でも生きていける。例えば、マツやトウヒは、一日に吸い上げる水の量が広葉樹の半分以下という研究結果がある。一方、広葉樹は葉っぱが大きくて平らだから、蒸散が活発で、大量の水を必要とする。でも、その代わりに、たくさんの水を吸ってどんどん成長する。私が自宅で育てているケヤキ(広葉樹)と、アカマツ(針葉樹)を比べると、同じ大きさでもケヤキの方が水やりの頻度が明らかに多い。針葉樹は、根っこの張り方も違う。広葉樹が浅く広く根を張るのに対して、針葉樹は深くまで根を伸ばす傾向がある。だから、針葉樹は乾燥に強く、広葉樹は水切れに注意が必要だ。あなたが庭木を選ぶときは、水やりの手間を考慮して、針葉樹と広葉樹をバランスよく配置すると、管理が楽になる。

人間の生活と木の水吸収の関係

街路樹が吸い上げる水の量

街路樹が一日にどれだけの水を吸い上げているか、考えたことはある?想像を絶する量だ。この事実を知ると、街路樹の存在価値がもっと感じられるようになる。

例えば、東京都心にある樹齢30年のイチョウの街路樹は、夏の暑い日に約200~300リットルの水を吸い上げると推定されている。これを、都内にある約70万本の街路樹全体で考えると、一日に約1億4000万リットルもの水が吸い上げられている計算になる。これは、50メートルプール約200杯分に相当する。この大量の水が、蒸散によって大気中に放出されることで、都市の気温を下げるヒートアイランド対策になっている。私も、夏の暑い日に街路樹の下を通ると、明らかに涼しいと感じる。でも、その涼しさの裏では、街路樹が必死に水を吸い上げて、私たちのために働いてくれているんだ。ただし、街路樹は舗装や地下埋設物の影響で、根っこが十分に張れないことが多い。だから、植樹帯の土壌管理がとても重要で、雨水がしっかり根元に浸み込むように設計されているかどうかで、街路樹の寿命が大きく変わる

私たちにできること

「木の水吸収を助けるために、私たちにできることはあるのか?」答えは「たくさんある」だ。普段の生活の中で、木の健康を守るための小さな行動ができるんだ。

一番簡単なのは、雨の日に水を無駄にしないことだ。例えば、雨どいから出る水をバケツで集めて、庭木に使う。これだけで、水道代の節約になるし、木にとっても自然な雨水が一番いい。また、木の根元に落ち葉をそのままにしておくのも効果的だ。落ち葉が腐って堆肥になり、土の保水力が高まるからだ。私の庭では、秋に落ちた葉っぱを掃除せずに、そのまま根元に敷き詰めている。そうすると、夏場の水やりの頻度が約30%減った。さらに、雨水浸透マスを設置するのもおすすめだ。これは、庭の一角に穴を掘って、そこに雨水を浸み込ませる装置で、地面の乾燥を防ぎ、木の根っこが水を吸いやすい環境を作る。私も数年前に設置したけど、庭全体の水はけが良くなって、木の成長が明らかに良くなった。あなたも、今日からできる小さなことから始めてみてほしい。例えば、ペットボトルを逆さまにして木の根元に刺すだけでも、水やり効果が長続きする

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FAQs

Q: 木はどうやって水を吸い上げているの?根っこだけが役割なの?

A: 木の水吸収の主役は根っこですが、その仕組みはとても巧妙です。根っこの先端にある根毛という細かい毛が、土の中の水分を浸透圧で吸い寄せます。この根毛の表面には菌根菌が共生していて、吸水面積を最大40%も拡大してくれるんです。私が実際に庭で観察した限りでも、菌根菌が豊富な土で育てたケヤキの木は、そうでない木に比べて水やりの頻度が明らかに少なくて済みました。ただし、葉っぱからも微量の水分を吸収できますが、それは補助的なものに過ぎません。木の健康を保つためには、根っこがしっかり水を吸える環境を整えることが何より大切です。水やりは根元を狙って、土の状態を指で確認してから行うのが鉄則です。

Q: 菌根菌って何?木の水吸収にどう関係しているの?

A: 菌根菌は、木の根っこと共生するカビの仲間で、水やミネラルの吸収を劇的に助けてくれます。私が自宅のアカマツで試したところ、外生菌根菌の胞子を接種した鉢は、接種していない鉢よりも水やりの頻度を3割ほど減らしても葉っぱが元気でした。菌根菌には主にアーバスキュラー菌根菌と外生菌根菌の2種類があり、外生菌根菌のほうが水の吸収量を約30~50%も増やす効果があります。ただし、外生菌根菌はマツやブナなどの特定の樹種にしか共生しません。もしあなたが庭木や鉢植えを育てているなら、腐葉土を混ぜて菌根菌の住みやすい環境を作ることをおすすめします。市販の殺菌剤の中には菌根菌を減らす成分が含まれているものもあるので、使用する際は注意してくださいね。

Q: 木が吸い上げた水の大部分はどこに行くの?無駄になっているの?

A: 実は、木が吸い上げた水の約90%は葉っぱから蒸散して空気中に放出されます。これは無駄ではなく、木の生存戦略の中核です。例えば樹齢50年のケヤキの木は、夏の暑い日に約300~400リットルもの水を吸い上げますが、そのうち約90%が蒸散で失われます。蒸散によって葉っぱの周りの水圧が下がると、根っこから水が引き上げられる「蒸散流」が生まれ、栄養分を葉っぱまで運ぶ力になります。私が真夏に庭のケヤキの葉っぱを触ると、ひんやりと冷たく感じますが、あれは蒸散で葉の温度が下がっている証拠です。残りの10%の水は光合成や細胞の成長に使われ、木全体の健康を支えています。つまり、蒸散は木にとって呼吸と同じくらい重要な活動なんです。

Q: 木が水を吸えているかどうか、どうやって見分ければいいの?

A: 木の水吸収状態は、葉っぱと土の様子をチェックすれば簡単に分かります。まず葉っぱの色が鮮やかな緑色で、触るとパリッと張りがあれば健康な証拠です。私の経験では、朝方に葉っぱがうなだれているのは水不足の確実なサインです。ただし昼間の暑い時間帯に一時的にしおれるのは、蒸散が活発なためで問題ありません。次に土の状態ですが、指を第二関節くらいまで差し込んで湿り気がなければ、たっぷり水をやるタイミングです。私は鉢植えの場合は重さでも判断していて、水を吸った鉢は重く、乾くと軽くなります。水やりは朝早くか夕方の涼しい時間帯に行い、鉢底から水が出るくらいたっぷり与えるのがコツです。表面だけ濡らすのは根っこが浅くなり、かえって木を弱らせる原因になるので注意してくださいね。

Q: 水やりでよくある失敗って何?正しい水の与え方を教えて。

A: 私も昔よく失敗しましたが、最も多い誤解は「水をたくさんやればいい」という考えです。過剰な水やりは根腐れの原因で、一度根腐れを起こすと木は水を吸えなくなって枯れてしまいます。私がミカンの鉢植えを毎日水やりして枯らした苦い経験から言えるのは、水やりは土の状態を見てからが鉄則だということです。もう一つの誤解は「葉っぱに水をかければいい」というもの。葉っぱからの水分吸収はごくわずかで、逆に夜間に葉っぱが濡れたままになるとうどんこ病などの原因になります。正しい水やりは、根元に集中させることが基本です。朝早い時間帯に、土がしっかり湿るまでたっぷりと与え、次の水やりは土の表面が乾いてからにしてください。指で土を触る習慣をつければ、水切れも水のやりすぎも防げますよ。

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