菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ

「菊の剪定って、本当にやらないとダメなの?」——この質問、私も初心者の頃に何度もしました。結論から言うと、答えは「状況による」です。秋にホームセンターで買ってきた、蕾がぎっしり詰まった鉢植えの菊は、すでに生産者がプロの技で剪定(摘心)を済ませているので、あなたが何かを追加でする必要は一切ありません。でも、その鉢を「来年も咲かせたい」「地植えにして毎年楽しみたい」と思ったら、話は変わります。私自身、初めて買った菊をほったらかしにして、翌年にはひょろひょろの茎に数輪だけの花を見て、「ああ、これが剪定の差か」と実感しました。この記事では、そんな私の失敗談を含めて、菊の剪定が本当に必要な場面と、やらなくていい場面を、具体的なタイミングや手順とともに、あなたにわかりやすくお伝えします。

E.g. :パイ用カボチャ栽培のコツ。失敗しない育て方とピューレ作り

菊の剪定(摘心)は本当に必要ですか?

初心者が最初に悩むポイント

「菊の剪定って、やらないとダメなの?」——この質問は、毎年秋になると必ず耳にします。私も初めて菊を育てたとき、同じ疑問を持ちました。結論から言うと、必要かどうかは状況次第です。

秋にホームセンターで買ってきた鉢植えの菊は、すでにたくさんのつぼみをつけていますよね。あれは、生産者が摘心を繰り返して、花を咲かせるタイミングを調整しているからです。つまり、買ってきたそのままの状態で楽しむなら、あなたが剪定をする必要は一切ありません。ただ、その鉢を翌年も咲かせたい、あるいは地植えにして毎年育てたいと思うなら、話は変わってきます。私自身、最初の年に「秋に咲いたから、もうほったらかしでいいや」と思って放置したら、翌年はひょろひょろの茎にまばらな花が数輪だけ……。あの失敗から、剪定の重要性を骨身に染みて理解しました。

なぜ剪定が必要なのか?

「剪定すると、花がたくさん咲くって本当?」はい、本当です。でも、その仕組みを理解していないと、逆効果になることもあります。

菊は短日植物です。つまり、秋になって日が短くなると、花芽をつけるスイッチが入ります。夏の間、長い日照時間を利用して、私たちは葉っぱや茎をしっかり成長させたい。ここで活躍するのが「摘心」というテクニックです。摘心とは、茎の先端の成長点を指でつまんで切り落とす作業です。そうすると、植物は「上に伸びるのをやめて、横に枝を増やそう」と判断します。この枝のことを側枝(そくし)と呼びます。側枝が増えれば、その先に咲く花の数も増える——というのが、剪定の基本的なロジックです。ただし、摘心をやりすぎると開花が遅れるというリスクもあります。私の知り合いのベテラン園芸家は、「摘心は年に2回まで。3回目は咲くのが11月の終わりになっちゃうよ」と笑っていました。実際、北海道など寒い地域では、遅咲きは霜でやられるリスクが高いので、注意が必要です。

菊の摘心:正しいやり方とタイミング

菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ Photos provided by pixabay

最初の摘心:春の新芽が出たら

冬を越した菊から、春に新しい芽が出てきます。このタイミングが、最初の摘心の合図です。「え?まだ小さいのに切っていいの?」と不安になるかもしれませんが、むしろ今が勝負です。

具体的な手順を説明します。まず、苗の高さが10~15センチになったら準備完了です。園芸用のハサミか、清潔な指を使って、茎の先端から上の方の葉っぱ2~3枚を残して、その上の部分を切り落とします。私が最初にこれをやったとき、かなり大胆に切りすぎて、「もうダメかも……」と焦りました。でも、1週間もすると、切ったすぐ下の葉の付け根から、新しい芽がにょきにょき出てきたんです。あのときの感動は今でも覚えています。この作業を必ず晴れた日に行うのがポイントです。雨の日に切ると、切り口から雑菌が入って、病気になるリスクが高まります。また、必ず清潔な道具を使うことも忘れないでください。素手でやる場合は、指をよく洗ってから作業しましょう。

2回目の摘心:夏至の頃が目安

「1回摘心したら、あとはほったらかしで大丈夫?」いやいや、ここからが本番です。2回目の摘心は、夏至(6月21日頃)を目安に行います。

1回目の摘心で増えた側枝が、今度はそれぞれ15~20センチくらいに伸びているはずです。この状態で、各側枝の先端を再び摘み取ります。この2回目の摘心が、菊の草姿を決める最も重要な作業です。これを行うことで、植物はさらに多くの枝を出し、最終的にドーム状の美しい形に仕上がります。ただし、ここで注意しなければならないのは「やりすぎ」です。真夏の暑い時期に、葉っぱを半分以上も取ってしまうような強剪定は、植物に大きなストレスを与えます。経験則ですが、全体の葉っぱの量の3分の1を超えて切らないというルールを自分に課しています。また、私はこの時期に液体肥料(ハイポネックスなど)を週に1回、薄めて与えるようにしています。剪定でエネルギーを消費した植物に、栄養をしっかり補給してあげるイメージです。2回目の摘心の厳密な時期は、その年の気候によって変わります。私の住んでいる関東地方では、梅雨が明ける前の、まだ涼しい時期に済ませるようにしています。

菊の剪定前に知っておきたい3つの誤解

誤解1:「剪定すればするほど花が咲く」

この考え方、一見正しそうですが、実は大きな間違いです。確かに側枝が増えれば花の数は増えますが、花の質が落ちるという代償があります。

具体的に比較してみましょう。私が過去に実験したところ、剪定を全くしなかった株(放置株)と、摘心を3回行った株(摘心株)とでは、花のサイズに見事な差が出ました。放置株は1つの花が直径10センチ近くある大輪を咲かせたのに対し、摘心株は花数は50輪以上ありましたが、1つ1つは直径3~4センチと小さめでした。これは、植物が持つエネルギー量が限られているからです。枝を増やせば増やすほど、1つの花に回せる栄養は分散されます。あなたが求めているのは、「数なのか、質なのか」を、剪定をする前に決めておくことが大切です。切る回数が多いほど、開花時期が遅れるという点も覚えておいてください。遅くとも9月中旬までに摘心を終わらせないと、寒さで花が咲く前に枯れてしまう可能性があります。

菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ Photos provided by pixabay

最初の摘心:春の新芽が出たら

秋に買った鉢植えの菊は、ほとんどが「使い捨て」を前提に生産されています。そのまま地植えにしても、うまく冬を越せないケースが非常に多いです。

理由は大きく2つあります。1つ目は、生産者が使っている品種の問題です。秋に売られている菊の多くは、耐寒性が低い「温室育苗」の品種です。これらの品種は、霜が降りるような環境では、地下茎ごと枯れてしまうことがあります。2つ目は、開花に全力を使い果たしている点です。秋に満開の状態で売られている菊は、ほぼ全てのエネルギーを花に使っています。その状態で冬を迎えても、根をしっかり張る余力がなく、そのまま衰弱してしまうのです。もし地植えにしたいなら、花が咲き終わったらすぐに、地上部分を根元から5センチくらいで切り戻すのが鉄則です。そして、株元に腐葉土やワラをたっぷりかけて、霜から守ってあげてください。私の友人はこの作業を「冬の布団」と呼んでいて、毎年12月になると笑いながら菊に布団をかけています。

プロが教える「摘心のタイミング」比較表

摘心の回数適切な時期株の状態花の特徴リスク・注意点
0回(剪定なし)ひょろ長い、倒れやすい数は少ないが、大輪で見栄えが良い見た目が悪く、風で折れやすい
1回春(草丈10~15cm)ややコンパクト、枝数が増える中輪が10~15輪程度初心者向け、最もバランスが良い
2回(推奨)春 + 夏至頃ドーム状、枝数が安定小~中輪が20~30輪、満遍なく咲く開花が1~2週間遅れる可能性
3回(上級者向け)春 + 夏至 + 7月下旬非常に小枝が多い、茂りすぎる小花が30~50輪以上、密集する開花が大幅に遅れる、霜で枯れるリスク大

この表を見て、自分にとって理想的な菊の姿をイメージしてみてください。私は毎年、2回の摘心を基本にしています。理由は、手間と見た目のバランスが一番良いからです。3回やると、確かに花数は増えますが、秋の涼しさを楽しむ前に、花が咲ききらないまま終わってしまうことがよくあります。この点は、あなたの住んでいる地域の気候も考慮に入れてください。

摘心後に気をつけるべき「3つのタブー」

剪定後の肥料やりミス

「摘心したから、栄養をあげなきゃ!」と、すぐに肥料をたっぷり与えるのは逆効果です。剪定直後は、植物が傷ついた状態です。

このタイミングで肥料を与えると、根が傷口から栄養を吸収しようとして、かえって負担がかかります。私の経験では、摘心後は最低でも1週間は肥料を休むのが鉄則です。その後、様子を見ながら、普段の半分の濃度に薄めた液体肥料を、週に1回程度与えるのが理想的です。また、剪定後に雨が続くと、切り口から雑菌が入りやすいので、その場合はさらに肥料を控えめにします。私の失敗談を一つ。2年前の梅雨時に、調子に乗って摘心後に肥料をたっぷりあげたら、見事に根腐れを起こしてしまいました。あの苦い経験から、肥料は「優しく、控えめに」が基本だと学びました。

枯れた花をそのままにしない

せっかく摘心して花を咲かせても、枯れた花をそのままにしておくと、来年に影響が出ます。これは「花がら摘み」と呼ばれる重要な作業です。

枯れた花をそのままにしておくと、植物は「種を作ろう」とエネルギーを使い始めます。そうなると、新しい花芽を作る力が弱まってしまうのです。特に、長く花を楽しみたい場合、花がらをこまめに摘むことで、次の花がどんどん咲き続けます。私の祖母は、毎朝コーヒーを飲みながら、庭の菊の花がらを摘むのが日課でした。「花がらを摘むのは、花に『まだまだ咲けよ』って言ってるんだよ」と、笑いながら教えてくれました。具体的なやり方は、花のすぐ下の茎を、指でつまんで折り取るだけです。ハサミを使う場合は、切り口から病気が入らないように、必ず消毒してから使ってください。花がら摘みを続けると、同じ株でも1ヶ月以上長く花を楽しめるというデータもあります。実際、私の庭では、花がら摘みをした株としなかった株で、開花期間に約2週間の差が出ました。

菊を来年も咲かせるための「冬越し準備」

菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ Photos provided by pixabay

最初の摘心:春の新芽が出たら

「秋に剪定して綺麗に咲かせたけど、冬になったらどうすればいいの?」この疑問、実は非常に重要です。菊を多年草として楽しむなら、冬の準備が全てを決めると言っても過言ではありません。

まず、花が咲き終わったら、地上部分を根元から5~10センチで切り戻します。この時、枯れた葉っぱや茎は、しっかり取り除くのがポイントです。なぜなら、枯れた部分に害虫や病原菌が潜んでいる可能性があるからです。次に、株元に腐葉土やバークチップを、厚さ10センチくらいかぶせます。これは、寒さから根を守る「マルチング」という作業です。私の住んでいる地域では、12月になると霜が何度も降ります。このマルチングがあるのとないのとでは、春の芽吹きの様子が全く違います。マルチングをしなかった年は、春になっても半分くらいの株が枯れてしまいました。一方、マルチングをした株は、ほぼ全てが元気に芽を出しました。この経験から、冬の準備は、手を抜いてはいけないと痛感しています。

鉢植えの場合はさらに注意

鉢植えで育てている菊は、地植えよりも寒さの影響を受けやすいということを、あなたは知っていますか?鉢の中の土は、地面の土よりも温度が下がりやすいのです。

そのため、鉢植えの菊を冬越しさせるには、できるだけ日当たりの良い、風が当たらない場所に移動させるのが基本です。もし、玄関先やベランダで管理するなら、鉢の周りをプチプチ(緩衝材)で巻くと、断熱効果が期待できます。私は、100円ショップで売っている発泡スチロールの箱に、鉢ごと入れて冬越しさせる方法をよく使います。箱の中に鉢を入れ、隙間に腐葉土を詰めるだけで、かなりの保温効果が得られます。また、冬の間は水やりを控えめにすることも大切です。土が完全に乾いてから、2~3日後に水をやるくらいのペースで大丈夫です。過湿で根腐れを起こすと、春に芽が出てきません。この「冬は乾かし気味に」というルールは、私が何年もかけて身につけた、失敗から学んだ知恵です。

まとめに代えて:あなたの菊に合った剪定スタイルを見つけてください

菊の剪定と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、基本さえ押さえれば、誰でも豪華な花を楽しめます。私も最初は「切る」という行為に勇気が要りました。でも、一度覚えてしまえば、あとはとても簡単です。

この記事でお伝えしたように、大切なのは「タイミング」と「回数」です。春に1回、夏に1回、この2回の摘心をしっかり行えば、秋には見事な花のドームが完成します。もし、あなたが「来年はもっとたくさん花を咲かせたい」と思っているなら、ぜひ今回の内容を実践してみてください。私の友人は、この方法を試してから「菊が毎年楽しみになった」と喜んでくれました。ただし、やりすぎは禁物。植物も私たち人間と同じで、無理をさせると反動が来ます。あなたの住んでいる地域の気候や、菊の品種に合わせて、微調整することをおすすめします。最後に、私の一番のアドバイスはこれです——「まずは1株で試してみる」。全株を一気に剪定するのではなく、1株だけ実験台にして、その結果を見てから他の株に応用する。これが、失敗を最小限に抑えるコツです。あなたの秋の庭が、菊の花でいっぱいになることを心から願っています。

菊の剪定は本当に必要ですか?

初心者が最初に悩むポイント

「菊の剪定って、やらないとダメなの?」——この質問は、毎年秋になると必ず耳にします。私も初めて菊を育てたとき、同じ疑問を持ちました。結論から言うと、必要かどうかは状況次第です。

秋にホームセンターで買ってきた鉢植えの菊は、すでにたくさんのつぼみをつけていますよね。あれは、生産者が摘心を繰り返して、花を咲かせるタイミングを調整しているからです。つまり、買ってきたそのままの状態で楽しむなら、あなたが剪定をする必要は一切ありません。ただ、その鉢を翌年も咲かせたい、あるいは地植えにして毎年育てたいと思うなら、話は変わってきます。私自身、最初の年に「秋に咲いたから、もうほったらかしでいいや」と思って放置したら、翌年はひょろひょろの茎にまばらな花が数輪だけ……。あの失敗から、剪定の重要性を骨身に染みて理解しました。

なぜ剪定が必要なのか?

「剪定すると、花がたくさん咲くって本当?」はい、本当です。でも、その仕組みを理解していないと、逆効果になることもあります。

菊は短日植物です。つまり、秋になって日が短くなると、花芽をつけるスイッチが入ります。夏の間、長い日照時間を利用して、私たちは葉っぱや茎をしっかり成長させたい。ここで活躍するのが「摘心」というテクニックです。摘心とは、茎の先端の成長点を指でつまんで切り落とす作業です。そうすると、植物は「上に伸びるのをやめて、横に枝を増やそう」と判断します。この枝のことを側枝(そくし)と呼びます。側枝が増えれば、その先に咲く花の数も増える——というのが、剪定の基本的なロジックです。ただし、摘心をやりすぎると開花が遅れるというリスクもあります。私の知り合いのベテラン園芸家は、「摘心は年に2回まで。3回目は咲くのが11月の終わりになっちゃうよ」と笑っていました。実際、北海道など寒い地域では、遅咲きは霜でやられるリスクが高いので、注意が必要です。

菊の摘心:正しいやり方とタイミング

菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ Photos provided by pixabay

最初の摘心:春の新芽が出たら

冬を越した菊から、春に新しい芽が出てきます。このタイミングが、最初の摘心の合図です。「え?まだ小さいのに切っていいの?」と不安になるかもしれませんが、むしろ今が勝負です。

具体的な手順を説明します。まず、苗の高さが10~15センチになったら準備完了です。園芸用のハサミか、清潔な指を使って、茎の先端から上の方の葉っぱ2~3枚を残して、その上の部分を切り落とします。私が最初にこれをやったとき、かなり大胆に切りすぎて、「もうダメかも……」と焦りました。でも、1週間もすると、切ったすぐ下の葉の付け根から、新しい芽がにょきにょき出てきたんです。あのときの感動は今でも覚えています。この作業を必ず晴れた日に行うのがポイントです。雨の日に切ると、切り口から雑菌が入って、病気になるリスクが高まります。また、必ず清潔な道具を使うことも忘れないでください。素手でやる場合は、指をよく洗ってから作業しましょう。

2回目の摘心:夏至の頃が目安

「1回摘心したら、あとはほったらかしで大丈夫?」いやいや、ここからが本番です。2回目の摘心は、夏至(6月21日頃)を目安に行います。

1回目の摘心で増えた側枝が、今度はそれぞれ15~20センチくらいに伸びているはずです。この状態で、各側枝の先端を再び摘み取ります。この2回目の摘心が、菊の草姿を決める最も重要な作業です。これを行うことで、植物はさらに多くの枝を出し、最終的にドーム状の美しい形に仕上がります。ただし、ここで注意しなければならないのは「やりすぎ」です。真夏の暑い時期に、葉っぱを半分以上も取ってしまうような強剪定は、植物に大きなストレスを与えます。経験則ですが、全体の葉っぱの量の3分の1を超えて切らないというルールを自分に課しています。また、私はこの時期に液体肥料(ハイポネックスなど)を週に1回、薄めて与えるようにしています。剪定でエネルギーを消費した植物に、栄養をしっかり補給してあげるイメージです。2回目の摘心の厳密な時期は、その年の気候によって変わります。私の住んでいる関東地方では、梅雨が明ける前の、まだ涼しい時期に済ませるようにしています。

菊の剪定前に知っておきたい3つの誤解

誤解1:「剪定すればするほど花が咲く」

この考え方、一見正しそうですが、実は大きな間違いです。確かに側枝が増えれば花の数は増えますが、花の質が落ちるという代償があります。

具体的に比較してみましょう。私が過去に実験したところ、剪定を全くしなかった株(放置株)と、摘心を3回行った株(摘心株)とでは、花のサイズに見事な差が出ました。放置株は1つの花が直径10センチ近くある大輪を咲かせたのに対し、摘心株は花数は50輪以上ありましたが、1つ1つは直径3~4センチと小さめでした。これは、植物が持つエネルギー量が限られているからです。枝を増やせば増やすほど、1つの花に回せる栄養は分散されます。あなたが求めているのは、「数なのか、質なのか」を、剪定をする前に決めておくことが大切です。切る回数が多いほど、開花時期が遅れるという点も覚えておいてください。遅くとも9月中旬までに摘心を終わらせないと、寒さで花が咲く前に枯れてしまう可能性があります。

菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ Photos provided by pixabay

最初の摘心:春の新芽が出たら

秋に買った鉢植えの菊は、ほとんどが「使い捨て」を前提に生産されています。そのまま地植えにしても、うまく冬を越せないケースが非常に多いです。

理由は大きく2つあります。1つ目は、生産者が使っている品種の問題です。秋に売られている菊の多くは、耐寒性が低い「温室育苗」の品種です。これらの品種は、霜が降りるような環境では、地下茎ごと枯れてしまうことがあります。2つ目は、開花に全力を使い果たしている点です。秋に満開の状態で売られている菊は、ほぼ全てのエネルギーを花に使っています。その状態で冬を迎えても、根をしっかり張る余力がなく、そのまま衰弱してしまうのです。もし地植えにしたいなら、花が咲き終わったらすぐに、地上部分を根元から5センチくらいで切り戻すのが鉄則です。そして、株元に腐葉土やワラをたっぷりかけて、霜から守ってあげてください。私の友人はこの作業を「冬の布団」と呼んでいて、毎年12月になると笑いながら菊に布団をかけています。

プロが教える「摘心のタイミング」比較表

摘心の回数適切な時期株の状態花の特徴リスク・注意点
0回(剪定なし)ひょろ長い、倒れやすい数は少ないが、大輪で見栄えが良い見た目が悪く、風で折れやすい
1回春(草丈10~15cm)ややコンパクト、枝数が増える中輪が10~15輪程度初心者向け、最もバランスが良い
2回(推奨)春 + 夏至頃ドーム状、枝数が安定小~中輪が20~30輪、満遍なく咲く開花が1~2週間遅れる可能性
3回(上級者向け)春 + 夏至 + 7月下旬非常に小枝が多い、茂りすぎる小花が30~50輪以上、密集する開花が大幅に遅れる、霜で枯れるリスク大

この表を見て、自分にとって理想的な菊の姿をイメージしてみてください。私は毎年、2回の摘心を基本にしています。理由は、手間と見た目のバランスが一番良いからです。3回やると、確かに花数は増えますが、秋の涼しさを楽しむ前に、花が咲ききらないまま終わってしまうことがよくあります。この点は、あなたの住んでいる地域の気候も考慮に入れてください。

摘心後に気をつけるべき「3つのタブー」

剪定後の肥料やりミス

「摘心したから、栄養をあげなきゃ!」と、すぐに肥料をたっぷり与えるのは逆効果です。剪定直後は、植物が傷ついた状態です。

このタイミングで肥料を与えると、根が傷口から栄養を吸収しようとして、かえって負担がかかります。私の経験では、摘心後は最低でも1週間は肥料を休むのが鉄則です。その後、様子を見ながら、普段の半分の濃度に薄めた液体肥料を、週に1回程度与えるのが理想的です。また、剪定後に雨が続くと、切り口から雑菌が入りやすいので、その場合はさらに肥料を控えめにします。私の失敗談を一つ。2年前の梅雨時に、調子に乗って摘心後に肥料をたっぷりあげたら、見事に根腐れを起こしてしまいました。あの苦い経験から、肥料は「優しく、控えめに」が基本だと学びました。

枯れた花をそのままにしない

せっかく摘心して花を咲かせても、枯れた花をそのままにしておくと、来年に影響が出ます。これは「花がら摘み」と呼ばれる重要な作業です。

枯れた花をそのままにしておくと、植物は「種を作ろう」とエネルギーを使い始めます。そうなると、新しい花芽を作る力が弱まってしまうのです。特に、長く花を楽しみたい場合、花がらをこまめに摘むことで、次の花がどんどん咲き続けます。私の祖母は、毎朝コーヒーを飲みながら、庭の菊の花がらを摘むのが日課でした。「花がらを摘むのは、花に『まだまだ咲けよ』って言ってるんだよ」と、笑いながら教えてくれました。具体的なやり方は、花のすぐ下の茎を、指でつまんで折り取るだけです。ハサミを使う場合は、切り口から病気が入らないように、必ず消毒してから使ってください。花がら摘みを続けると、同じ株でも1ヶ月以上長く花を楽しめるというデータもあります。実際、私の庭では、花がら摘みをした株としなかった株で、開花期間に約2週間の差が出ました。

菊を来年も咲かせるための「冬越し準備」

菊の剪定は2回で決まり!適切なタイミングとやりすぎ注意のコツ Photos provided by pixabay

最初の摘心:春の新芽が出たら

「秋に剪定して綺麗に咲かせたけど、冬になったらどうすればいいの?」この疑問、実は非常に重要です。菊を多年草として楽しむなら、冬の準備が全てを決めると言っても過言ではありません。

まず、花が咲き終わったら、地上部分を根元から5~10センチで切り戻します。この時、枯れた葉っぱや茎は、しっかり取り除くのがポイントです。なぜなら、枯れた部分に害虫や病原菌が潜んでいる可能性があるからです。次に、株元に腐葉土やバークチップを、厚さ10センチくらいかぶせます。これは、寒さから根を守る「マルチング」という作業です。私の住んでいる地域では、12月になると霜が何度も降ります。このマルチングがあるのとないのとでは、春の芽吹きの様子が全く違います。マルチングをしなかった年は、春になっても半分くらいの株が枯れてしまいました。一方、マルチングをした株は、ほぼ全てが元気に芽を出しました。この経験から、冬の準備は、手を抜いてはいけないと痛感しています。

鉢植えの場合はさらに注意

鉢植えで育てている菊は、地植えよりも寒さの影響を受けやすいということを、あなたは知っていますか?鉢の中の土は、地面の土よりも温度が下がりやすいのです。

そのため、鉢植えの菊を冬越しさせるには、できるだけ日当たりの良い、風が当たらない場所に移動させるのが基本です。もし、玄関先やベランダで管理するなら、鉢の周りをプチプチ(緩衝材)で巻くと、断熱効果が期待できます。私は、100円ショップで売っている発泡スチロールの箱に、鉢ごと入れて冬越しさせる方法をよく使います。箱の中に鉢を入れ、隙間に腐葉土を詰めるだけで、かなりの保温効果が得られます。また、冬の間は水やりを控えめにすることも大切です。土が完全に乾いてから、2~3日後に水をやるくらいのペースで大丈夫です。過湿で根腐れを起こすと、春に芽が出てきません。この「冬は乾かし気味に」というルールは、私が何年もかけて身につけた、失敗から学んだ知恵です。

まとめに代えて:あなたの菊に合った剪定スタイルを見つけてください

菊の剪定と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、基本さえ押さえれば、誰でも豪華な花を楽しめます。私も最初は「切る」という行為に勇気が要りました。でも、一度覚えてしまえば、あとはとても簡単です。

この記事でお伝えしたように、大切なのは「タイミング」と「回数」です。春に1回、夏に1回、この2回の摘心をしっかり行えば、秋には見事な花のドームが完成します。もし、あなたが「来年はもっとたくさん花を咲かせたい」と思っているなら、ぜひ今回の内容を実践してみてください。私の友人は、この方法を試してから「菊が毎年楽しみになった」と喜んでくれました。ただし、やりすぎは禁物。植物も私たち人間と同じで、無理をさせると反動が来ます。あなたの住んでいる地域の気候や、菊の品種に合わせて、微調整することをおすすめします。最後に、私の一番のアドバイスはこれです——「まずは1株で試してみる」。全株を一気に剪定するのではなく、1株だけ実験台にして、その結果を見てから他の株に応用する。これが、失敗を最小限に抑えるコツです。あなたの秋の庭が、菊の花でいっぱいになることを心から願っています。

E.g. :Pinching and removing buds of summer chrysanthemums 20/6/23
植えっぱなしの菊を切り戻し!伸びすぎた背丈を剪定、摘心する方法
【㊗️10万回再生 】切り花菊の育て方~摘心の仕方と肥料の与え方
すぐ高く伸びすぎる菊はどう扱えばいいのですか? - 数年前に植えた...
5月15日に台刈り摘心したキクの本スグリとネット上げ - YouTube

FAQs

Q: 菊の剪定(摘心)は初心者でも絶対にやらないといけないのですか?

A: いいえ、絶対にやらなければいけないというわけではありません。秋にホームセンターで買ってきた鉢植えの菊は、すでに生産者が摘心を繰り返して、花を咲かせるタイミングを調整してくれています。だから、そのまま鉢植えで楽しむなら、あなたが剪定をする必要は一切ありません。私たち初心者が最初に悩むのは、この「買ってきた菊をどう扱うか」という点ですよね。私も最初は「切るのが怖い」と思って、何もしないで放置していました。でも、翌年も同じ株を咲かせたい、または地植えにして毎年楽しみたいなら、話は変わってきます。そんな時は、春になったら剪定を覚える必要があります。まずは、今年買った菊をそのまま楽しんで、来年の春に「育ててみようかな」と思ったら、この記事を思い出してください。私の経験では、最初の1年は剪定せずに様子を見るのが、失敗しないコツです。

Q: 菊の摘心は年に何回やるのがベストですか?

A: 私の経験から言うと、年に2回の摘心が最もバランスが良いです。理由は、花の数と質、そして開花時期の3つを考慮した結果です。1回目は春、草丈が10~15センチになったタイミングで、茎の先端を摘み取ります。そうすると、側枝が増えて、株がコンパクトにまとまります。2回目は夏至の頃、つまり6月21日を目安に行います。各側枝の先端をさらに摘むことで、ドーム状の美しい草姿に仕上がります。この2回の摘心で、小~中輪の花が20~30輪ほど、満遍なく咲いてくれます。もし3回目の摘心をすると、花数は50輪以上に増えますが、開花が大幅に遅れるリスクがあります。私の住んでいる関東地方では、3回目をやると11月の終わりまで咲くのが遅れて、霜でやられてしまうことがよくありました。ですから、初心者の方はまず2回の摘心を目指してみてください。この回数なら、手間もかからず、確実に秋の花を楽しめますよ。

Q: 「秋に買った菊を地植えにすれば、来年も咲く」というのは本当ですか?

A: 残念ながら、これは大きな誤解です。秋に店頭に並ぶ鉢植えの菊の多くは、生産者が温室で育てた「使い捨て」を前提にした品種なんです。これらの品種は、耐寒性が低いため、霜が降りるような環境では、地下茎ごと枯れてしまうことがあります。また、満開の状態で売られている菊は、もうすでに花を咲かせるためにエネルギーを使い果たしています。その状態で冬を迎えても、根をしっかり張る余力がなく、そのまま衰弱してしまうケースが非常に多いです。私の友人は、秋に買った菊をそのまま地植えにして、翌年の春に「芽が出てこない」と嘆いていました。もし地植えにしたいなら、花が咲き終わったらすぐに、地上部分を根元から5センチくらいで切り戻すのが鉄則です。そして、株元に腐葉土やワラをたっぷりかけて、霜から守ってあげてください。この「冬の準備」をすれば、翌年も元気に芽を出してくれる可能性が高まります。ただし、耐寒性の低い品種は、どうしても越冬が難しい場合もあるので、その点は覚悟しておいてください。

Q: 菊の剪定後に肥料を与えても大丈夫ですか?

A: 剪定直後に肥料をたっぷり与えるのは、絶対にやめてください。これは、私が実際に失敗した経験から言えることです。剪定したばかりの菊は、まるで私たち人間がケガをした後のような状態です。その時に肥料を与えると、根が傷口から栄養を吸収しようとして、かえって負担がかかってしまいます。私の経験では、摘心後は最低でも1週間は肥料を休むのが鉄則です。その後、様子を見ながら、普段の半分の濃度に薄めた液体肥料を、週に1回程度与えるのが理想的です。特に、剪定後に雨が続く場合は、切り口から雑菌が入りやすいので、さらに肥料を控えめにします。私が2年前にやらかした失敗は、梅雨時に調子に乗って肥料をたっぷり与えたことです。結果、見事に根腐れを起こしてしまいました。この経験から、肥料は「優しく、控えめに」が基本だと学びました。あなたも、剪定後の肥料は、植物の様子をよく見ながら、慎重に与えるようにしてください。

Q: 菊の花が終わった後、どうすればいいですか?

A: 花が終わった後の処理は、来年の花を左右する非常に重要な作業です。まず、花がら(枯れた花)をそのままにしておかないでください。枯れた花をそのままにすると、植物は「種を作ろう」とエネルギーを使い始めます。そうなると、新しい花芽を作る力が弱まってしまうんです。私の祖母は、毎朝コーヒーを飲みながら、庭の菊の花がらを摘むのが日課でした。「花がらを摘むのは、花に『まだまだ咲けよ』って言ってるんだよ」と、笑いながら教えてくれました。具体的なやり方は、花のすぐ下の茎を、指でつまんで折り取るだけです。ハサミを使う場合は、切り口から病気が入らないように、必ず消毒してから使ってください。花がら摘みを続けると、同じ株でも1ヶ月以上長く花を楽しめるというデータもあります。実際、私の庭では、花がら摘みをした株としなかった株で、開花期間に約2週間の差が出ました。そして、全ての花が終わったら、地上部分を根元から5~10センチで切り戻し、腐葉土でマルチングをして冬越しの準備をします。この一連の作業を覚えれば、あなたの菊は毎年、見事な花を咲かせてくれるはずです。

著者について

Discuss


関連記事